MENSAとは?入会テストや模擬試験など
人口上位2%だけが入会できる?MENSAとは?
声優の「小岩井ことり」や「小松昌平」が入会したことで知名度が上がった、「MENSA」という組織があります。他には、ロザンの「宇治原史規」、脳科学者の「茂木健一郎」や「中野信子」、医師の「川村優希」なども会員です。
「MENSA」はIQ130以上の人だけが入会できる組織で、その対象は人口上位の2%が該当するとも言われています。おおよそ、1クラスに1人の割合になりますね。偏差値で言うと、70(出現率2.28%)と71(出現率1.79%)の中間です。概ね早慶一橋クラスが該当する感じです。
SNSなどでさりげなく「俺はMENSAの会員だぜ」ってプロフに書いて威張ってる?人もいるので、じゃあ、そのMENSAに入会するにはどうしたらいいのさ?と思って、調べてみました。
MENSAの歴史
「MENSA」ができたのは1946年、第二次世界大戦が終わった翌年のイギリスです。以来、各国に支部が広がり、今では世界100ヶ国以上で、その会員数は約13万4,000人と言われています。最も多いのはアメリカで約5万人、日本は約3,500人となっています。
MENSAの入会方法
MENSAは各国で入会審査を個別にやっていて、そのスタイルも少々異なります。日本の場合は、日本のMENSA協会が入会試験を各地で実施していて、それに合格すると入会できます。
ただし、試験を受けることが出来るのは最大でも人生で3回までです。3回落ちてしまうと二度と受けることが出来ないので、ちょっと緊張してしまいますね。また1回落ちると、その後1年間は受けることができません。
国内での試験の実施状況は、日本のMENSA協会のWEBサイトで確認できます。
https://mensa.jp/exam/
これが結構な人気で、すぐに定員が埋まってしまうようです。人によっては東京に住んでいるけど、わざわざ群馬まで行って受けた人もいるようです。
2019年ですと、下記のような感じで実施されています。
- 1月:東京都、埼玉県、愛知県、鳥取県
- 2月:東京都、神奈川県、徳島県、大分県
- 3月:北海道、栃木県、東京都、京都府
- 4-5月:休止
- 6月:宮城県、東京都、福岡県
- 7月:秋田県、群馬県、東京都、愛知県、大阪府
- 8月:北海道、東京都、山梨県、福井県
- 9月:青森県、東京都、千葉県、兵庫県
- 10月:東京都、神奈川県、島根県、熊本県
- 11月:東京都、埼玉県、大阪府、高知県
東京だと毎月開催している感じですね。
MENSAの入会資格
MENSAは基本的に誰でも受験することができますが、20歳未満の場合は保護者の承諾書が必要です。また15歳未満の場合は一般の入会試験は受験できず、代わりに専門医等の知能測定の証明などが求められます。
WEBサイトを見る限り、外国人でも受験できますし、前科前歴も関係ありません。もちろん職業も関係ないので、年齢や境遇に関係なく、誰でもチャレンジすることが可能です。
MENSAの入会にかかる費用
まず、受験料として10,000円が必要です。これは不合格でも戻ってきません。他にかかるのは会場までの交通費くらいです。とくに参考書や受験塾のようなものもありませんので、費用は明快と言えるでしょう。
合格した場合は、入会金が3,000円、当該年度の年会費が3,000円の月割り額、翌年の年会費が3,000円、そして会員証の発行料として2,000円がかかります。入会日によりますが、全部合わせて1万円前後がかかります。
受験料と合わせて約2万円。これで「俺はMENSAの会員だぜ」って言えるのが、安いと見るか高いと見るかは、その人の価値観次第でしょうか。
MENSAの入会にかかる時間
試験の申込みは当日の1週間前からとなっています。しかし人気が高まり、早めに枠が埋まってしまうので、WEBサイトをこまめにチェックすることは欠かせません。サイトには1〜2ヶ月前に掲載され、そこから申し込みが出来るようになります。
当日は、時間にして1時間、知能テストを判定するための設問を受けることになります。試験時間が短いため、各会場では午前と午後の2回に渡って試験を実施するのが一般的です。
試験が終わってから3〜4週間程度で、合否の結果通知がメールできます。その内容に従って手続きを行います。手続きが終われば、その時点で例会などの行事に参加できるようになります。そして2週間~2ヶ月程度で会員証が送られてきます。
ということで、申し込んでから試験までに約2ヶ月、そこから最終的に会員証を手にするまでまた約2ヶ月、合わせて約4ヶ月程度が、MENSAの入会にかかる時間となります。
MENSAに入会するメリット
もちろんMENSAへの入会は「俺はMENSAの会員だぜ」って言えるだけではなく、いくつもメリットがあります。
MENSAが主催するイベントへの参加
MENSAでは非常に精力的に会員向けのイベントを開催しています。基本的に似た者同士が集まりますので、会話のレベルや方向性が合いやすく、みなさん楽しんでいるようです。例えば2019年9月の場合は、
- 第1回大人の社会科見学:ヤマト運輸の歴史を学び、日本の最先端の物流設備を見学
- 第1回若手Mensaナイト:入会3年未満かつ35歳未満の方向けのオフ会
- Mのクイズ例会:「やさしいはやおしき」をレンタルしたので、折角ですし早押し会をしませんか?
- 東京ゆるゆる人狼会*秋の陣*
- 【大阪のM】増税前・9月の懇親会:大阪でのオフ会
- 『くすりの話(副作用への理解)』:薬の知識から、副作用の見方等、様々な角度からお話
- 国際元素年記念 元素王:元素に関する問題を主に早押しで競うクイズ大会
などとなっていて、他にも情報非公開のイベントが多々あります。とくに最後の「国際元素年記念 元素王」などは、いかにもIQ高い軍団のイベントらしくて、参加者は楽しめそうですね。
MENSAのテストはどんな感じ?
実際のテスト内容を公開するのは禁止されていますので、そのものズバリの問題は出せませんが、参考になる情報はあちこちで目にすることができます。
まず、出される問題の数は45問、制限時間は30分、という情報があります。1問当たり45秒という「秒速」で答えていかなくてはならないので、まさに「頭の回転」が問われる試験となるでしょう。
設問の傾向は、言語などに左右されない図形問題や数字問題が殆どです。穴埋め式になっていて、見えている部分から規則性を発見して、正しい選択肢を答えるという形式です。まさに「知能テスト」そのものですね。
WEBサイトで腕試し!
ノルウェーのMENSAがWEBで出来る模擬試験を提供しています。日本の試験とどの程度の共通性があるかは分かりませんが、無料で試せるので、ぜひチャレンジしてみてください。
http://test.mensa.no/
ここで出されるのは35問で、制限時間は25分です。1問当たり約43秒なので、日本の試験と同じペースを体感できます。最初に当てはまる年齢(「16-17」「18-50」「51-60」「61-」)を選択してから始めます。